壇蜜、子どもの頃の絵本でヘビに夢中…実態を知って敬愛心が生まれる
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2匹のコーンスネークと暮らしている。名前はヘビコ(メス、9歳)とガリちゃん(オス、8歳)。実は幼い頃からヘビが好きで、ずっと飼いたいと思っていた。まずは、私がヘビ好きになったお話から。
もうすぐランドセルを背負うぐらいの年に、とある絵本を読んだ。動物たちが仲良く暮らす世界に、クリーニング屋を営むクマがいて、お得意さんのヘビが、抜け殻の洗濯を頼みに来るシーンがあった。何をしているのか分からず、父に絵を見せたら「脱皮」について教えてくれた。

絵本の設定では、ヘビは定期的に体の皮をずるっと脱いで洗濯してもらい、収納したり再度着用したりしているようだった。父はあえて絵本の世界観を壊してはいけないと思ったのだろう、「ヘビさん、服が増えたね。洋服ダンスにいっぱいだ」と話を合わせてくれて、私は「ハンガーでつるしておいて、また着るんだな。お気に入りとかあるのかなぁ」と納得した。
そのうち、ヘビそのものを知りたい欲がわいてきた。手足がない、でも木登りや水泳もできる。ツルンとした顔にはつぶらな目。舌は二つに裂け、耳もヒゲも見あたらない。
何を食べ、どこにすみ、どんな経緯でその皮を脱ぐのだろう……。大人に聞いても「ヘビ? いやだ怖い」と遠ざかっていく。とくに父方の祖母にヘビについて聞いたら「おばあちゃん、ヘビだけはだめなのよ。怖くって、怖くって」と口にするだけで震えていた。
「そんな、おっかない生き物なの? 子どもにはまだ早い系?」と、半ば諦めかけていたとき、偶然にも私にヘビについて詳細を教えてくれた「聖なる書物」が手に入った。小学生になった春のある日、親戚の伯母さまから入学祝いとして子ども用のカテゴリー別百科事典30冊が届いたのだ。
小躍りしながら、ヘビについて書かれていそうな「は虫類」の本を開く。「ヘビ、ヘビ、あった! うそーっ」と、叫んだかどうかは覚えていないが、いったん本から目をそらした。あらゆる種類のヘビがグラビアを飾り、特徴や生息地などがルビ付きで書かれ、オマケに「見せ場です!」と言わんばかりの捕食、産卵、戦闘、木登りと、彼らのイケイケドンドンな写真が、何ページにもわたって披露されているではないか。
彼らはクマのクリーニング屋などには行かないし、馬や牛と雑談もしない。それどころか子牛を丸のみしていた。脱皮も脱いだら脱ぎっぱなしらしく、栄養源として食べることもあるようだ。基本的には肉食で、自分の体の太さの何倍もの獲物ものみ込む。驚きの「真実」に私は
しかし、「無理!」とはならなかったし、恐怖感も覚えなかった。ひとまず本をしまい、そして、ヘビに対する敬愛心が芽生えた。目はカワイイ、姿は神秘的、食事風景は殺伐としていて、捕食はもっぱら待ち伏せスタイル――。こんな生き物がいたのか、と。(タレント 壇蜜)
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