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コーンスネークの「ヘビコ」(メス、9歳)は、まだ体長10センチぐらいの小さな幼体の頃に我が家へやってきた。出会ったのは都内の
ヘビコの体は全体的にピンク色で、その中にまだら模様に、濃淡のついたピンク色の渦が点在している。渦がコーンの粒っぽい形に見えるから「コーンスネーク」と呼ばれるという説もあるそうだ。「アート感、満載だなぁ」とヘビコをうっとり眺めていると、真っ赤な目がこちらを見つめ返すときもあり、「きゃっ、カワイイ」と、ときめく。

店のスタッフは、「性別はまだ分からない」と言っていたが、迎えてすぐに私の口から「ヘビコ」と自然に出てきたから、メスなんじゃないかと仮定した。オスかメスかも分からない生き物と暮らすって、なんだか前衛的だなと思った。ケースの中で丸まっているヘビコにあいさつをしたり、エサを与えたり、時々ちょっと触らせてもらったり――。キャッキャ、ウフフな時間をかみしめていた。
程なくして、家族が我が家を訪問してきた。ヘビコを見ると案の定、「とんでもない! とんでもない!」「アンタ何してくれてんだ」と、拒絶モード全開の反応をされた。私は「そんなに大きくならないよ」「ね、臭いもあんまりしないでしょ」「目がかわいいんだよね」「ピンク色がまたいいのよ」と、包み込むような冷静さでヘビコの魅力を説明した。
そのうち、母も叔母も祖母も「正面から見たら……、まあ、ピンク色で赤い目で……」と、じわりじわり、受け入れるような感情を見せ始めた。「普段のお世話は、ちょっと拭き掃除して、お水だけ交換すればいいんだよ」と、ヘビにはスキンシップ的な愛情よりも、安心感を与える方が大切なんだと説明して納得してもらい、その日は、家族4人で出前のすしを囲んで、平和的なヘビコのお披露目会となった……というか、無理やりそうした。
そして、あっという間に時は過ぎる。ヘビコはやっぱりメスだった。家族からは、触れないけれどカワイイ家族の一員として認識されるようになり、祖母は我が家に来る度に「よぅ、ヘビコちゃん」なんて、あいさつをするようになった。父もちょっと「お触り」をたしなむようになった。
そうしてヘビコと家族との間に良い関係が育まれつつ、2年ほどが経過したある日、爬虫類をメインにした博覧会&即売会なるイベントのトークショータイムに、ゲストの一人として呼ばれた。全国の爬虫類ファンやマニアが楽しみにしているフェスのようなイベントだ。
そこで私は、2匹目のコーンスネーク「ガリちゃん」(オス、8歳)と思いがけない出会いをすることになる。(タレント 壇蜜)
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