「プーチンと猛暑誰にも止められず」「打ち水はロウリュのようにととのわず」…Web句会入選者発表! 第5回のテーマは「フェイクニュース」
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読売新聞オンライン(YOL)の「Web句会」第4回の入選者が決まりました。テーマ「猛暑」に寄せられた1366作品の中から秀逸に選ばれたのは・・・? 選者の片山一弘編集委員が講評しました。

8月のテーマは「猛暑」。誰かと会えば「暑いですねえ」「暑いねえ」以外の言葉が出てこないような暑さ、誰もが身をもって経験している最中だけに、数多くの投句が寄せられました。
とはいえWeb句会は時事川柳の会ですので、単に実感や体験を詠んだだけでなく、巧みに時事性を織り込んで、5年前でも10年前でもない2023年の今を表現した作品を選びました。
とにかく無慈悲で容赦ないこの暑さ、まるであの人のようだと「プーチンと猛暑誰にも止められず」。「街路樹が猛暑前から枯れ果てる」のは、暑さのせいばかりでもなさそうですが。
最近よく見る暑さよけグッズといえば「二刀流手にはアイスとハンディファン」、そして「来年は空調服が外出着」。私も買いに行きましたが、手頃なサイズはすでに売り切れでした。
暑さに外出を控えた人々が盛んにネットで買い物をした結果が「宅配が熱波に向かう交差点」。自転車をこぐ人たちの無事を祈ります。「アラートが出てもお出かけウィズ猛暑」という猛者もいましたが、どうか熱中症にならぬよう気を付けて。
冷房の効いた建物から外に出るたびに、うわ、サウナのようだ、と感じますが、実際には「打ち水はロウリュのようにととのわず」。ロウリュとは本場フィンランドのサウナで焼けた石に水をかけて蒸気を発生させる入浴法です。熱いアスファルトに水をかけた匂いだと、余計に暑苦しく感じるのは筆者だけでしょうか。この酷暑は世界的傾向とあって「テロよりも熱波恐れるセーヌ川」、パリで開かれる来年の夏季オリンピックも心配です。
そして今回の秀逸は、「テレワークコロナに感謝しようとは」。確かに、コロナ禍で在宅勤務が広まったおかげで、酷暑の中を通勤しなくて済むようになった人も多いはず。禍福は糾(あざな)える縄の如(ごと)し、という古いことわざを思い出し、他にも猛暑が幸いすることはないのか探してみようかと思います。「タイパ良し洗濯物がすぐ乾く」も、そのひとつですね。
Web句会「猛暑」の入選作はこちら
(秀)テレワーク コロナに感謝 しようとは(栃木県・招き狸)
プーチンと猛暑誰にも止められず(茨城県・オペンタラ)
街路樹が猛暑前から枯れ果てる(東京都・東風)
二刀流手にはアイスとハンディファン(兵庫県・光源爺)
来年は空調服が外出着(千葉県・珈琲党)
宅配が熱波に向かう交差点(東京都・いも人)
アラートが出てもお出かけウィズ猛暑(埼玉県・いずちゃん)
打ち水はロウリュのようにととのわず(大阪府・こまゆ)
テロよりも熱波恐れるセーヌ川(千葉県・およ川)
タイパ良し洗濯物がすぐ乾く(東京都・なーらっく)
Web句会第5回のテーマは「フェイクニュース」
Web句会の次回のテーマは「フェイクニュース」。ネットで瞬く間に情報が拡散される現代ならではの問題ですが、何の根拠もないデマや噂話に振り回された経験って、みなさんにもあるのでは? フェイクがはびこる世の中をチクリと風刺してください。締め切りは9月14日です。応募は下のボタンから。
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