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「ブラックサンダー」が釣り具に変身、しかも“本当に釣れる”ルアーに――。釣り好きたちの祭典「釣りフェス2026 in Yokohama」で、1日あたり100セット限定の「釣りフェス限定BOX」を3日間売り出したところ、“即完売”してしまうほどの話題をつくることに成功したのが有楽製菓だ。ファンが多いことで知られるブラックサンダーを、なぜルアーに仕立てる必要があったのか。9カ月もかけて本気で釣り具メーカーとタッグを組んで開発した裏には、定番商品ならではの悩みと、それを突破するために練り上げた緻密な戦略があった。

(写真/有楽製菓のプレスリリースより引用)
(写真/有楽製菓のプレスリリースより引用)

 チョコレート菓子「ブラックサンダー」で知られる有楽製菓(東京都小平市)が、釣り具メーカーのデュオ(静岡県焼津市)と協働開発した釣りのルアーを売り出すという奇策に打って出る。2026年春から全国の釣具店とデュオ公式オンラインストアで販売予定の「ブラックサンダールアー」がそれだ。

 本商品は、横浜で26年1月16日から18日に開催された「釣りフェス2026 in Yokohama」(以下、釣りフェス)で、既に話題沸騰。「釣りフェス限定BOX」(税込み2400円、以下、限定BOX)として3日間先行発売したところ、早い日には購入するための整理券が開始10分で配布終了してしまったほどだ。

 中身は、ブラックサンダールアーとブラックサンダー9本、オリジナルステッカー1枚。ルアーはブラックサンダーのパッケージを模しており、そのパッケージからチョコレートの中身が飛び出ているようなデザインは、インパクト十分だ。1日あたり100セットを3日間限定で販売した限定BOXは、争奪戦になった。

 驚くべきは、釣り好きが集まるとされる釣りフェスでこれだけの人々が、ブラックサンダーに飛び付いた点だ。

釣りフェスで販売された「釣りフェス限定BOX」(写真/有楽製菓のプレスリリースより引用)
釣りフェスで販売された「釣りフェス限定BOX」(写真/有楽製菓のプレスリリースより引用)

決してオモチャではない、本気のルアー作り

 老舗釣り具メーカーのデュオと開発したことから分かるように、見た目こそ奇をてらったように見えるが、本当に魚を釣るための道具として設計されている。決して、外観だけルアーを模した、オモチャではないのだ。

 なぜ有楽製菓は釣りというシーンに着目して、わざわざルアーを世に送り出すのか。

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